スースダイ、シェムリアップの額田です。

前回【Vol.1 / 2020年1月】の続きです。

【Vol.1 / 2020年1月】オールドマーケット挑戦~撤退の決断

 

1月30日、前のオーナーさんが撤収してくださり、
いよいよ内装工事ができる状況となりました。

本当に何もない0からのスタートです。

今回の店舗は、今までとは違ったSuiJoh3.0をお見せすべく、
屋根、壁等も新しく取り付け、お洒落な雰囲気に仕上げたいなーと考えていました。
※僕の中で、初代アンコールナイトマーケット店が1.0、キングスロード店が1.5、ザ・レーン店が2.0という感覚がありました。

現地インテリアデザイナーさんと何度も打ち合わせ。
ベースのイメージ画像↓↓

内装工事が開始されるまで、少し時間がかかるとのこと。

せっかくの好立地が勿体ないので、
ロゴバナーを掲載、机を置いて、超簡易ですが、プレオープンをすることにしました。

人の流れをしっかりとみたかったので、
8:30AM~10:00PMの13時間30分営業をしてみることに。

やはりキング of 土産マーケット!!!

人通りの多さはNo.1と感じました。

朝~昼は団体ツアーが続々と、
夜になっても、パブストリートが近い事もあり、多くの人で賑わっていました。

午前勤務の新メンバーも加わり、グランドオープン後をイメージしながら、オペレーションを構築していました。

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ただ、コロナの影響が日に日に大きくなっているのを感じていました。

中華系旅行者の方々が激減し、
店舗前通行者は、欧米又は日本人の方がほとんどに。

2月上旬、この頃から、
これは大変なことになる、2020年中は、旅行者が激減すると感じていました。

経営が成り立たないのでは?という恐怖とともに、
「この時期に、オールドマーケット出店(家賃コストの高い)を決断してしまったこと」は間違っていたのでは、、、
と自分を責めるようにもなっていました。

精神的に非常につらかったのを覚えています。

当時は、まったく覇気のない顔をしていたと思います。

 

浅野に、オールドマーケット(内装工事がはじまっておらず工事費用も払っていない)を今のうちに手放して、ザ・レーン店(既存店舗)を残す。と提案したことも。

 

最終的には、シェムリアップ2店舗経営は厳しい。
オールドマーケット挑戦、ザ・レーン店を譲渡するという決断になりました。

 

生き残るため、
以下の事を模索、挑戦をしようとしていました。

★欧米のお客様に喜んでいただける新アイテム開発。
★団体ツアー&ガイドさん提携

それに加え、コストを如何に抑えるか。。。

 

日々、迷走しつつ、床工事、屋根工事を進めていました。

●床はコンクリート調タイルに。

●業者さんにお願いして、真っ白な屋根&壁をとりつけ。

●ちょっとずつお店っぽくなってきました。

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2月中、カンボジア保健省の発表では、カンボジア国内の感染者は0名(1月に1名)。

クルーズ船「ウエステルダム号」の受け入れを行い、国際的に注目も集めていました。

2月下旬には、アンコール遺跡群入場券の利用可能日数を延長すると発表。(期間限定2020年6月25日まで)
以下の通り:お得になります。

●通常1日券→2日間利用可能
●通常3日券→5日間利用可能
●通常7日券→10日間利用可能

積極的に国外から観光客にお越し頂く施策を行っていました。

カンボジアではコロナの影響はない!と強気の姿勢を貫いていたように思います。

日本人ツアー団体の皆様もまだいらっしゃっており、いきなりがくっと売上が落ちたというわけではありませんでした。(2月:日本人渡航者数は昨対19.7%ダウン、中国人71.1%ダウン、アメリカ人25.1%ダウン)

参考:カンボジア観光省↓
TOURISM STATISTICS REPORT February 2020

 

ただそれも時間の問題でした。

3月上旬、カンボジアでも遂に新規感染者を確認。
各国、感染拡大が顕著になり、状況が激変します。

 

次回Vol.3最終話にて、お届けします。

 

SuiJoh
額田