スースダイ 浅野です。
SuiJoh代名詞的な存在の一つ、それが”クロマー”。
シャツの襟や袖の裏側、カバンの中の布。
下記の写真だと、胸ポケットや袖裏、
ワンピースのポケット部分や袖裏がクロマーです。
(2012年この当時はまだロゴの刺繍が出来ておりませんでした!)
そこに使われているのが、そのクロマーなのです。
クロマーって何だろう?!
クロマーと聞いても、「???」と思うかたも多いかもしれません。
あるいは「はいはい!クロマーね!」と思うかたはカンボジア通。
クロマーとは、カンボジアの伝統的な万能布のこと。
クロマーについて、昨今ずっっっと調べているのですが、的確な定義が見つかりません。
コットン製のクロマー。
ポリエステル製のクロマー。
小さなチェック柄のクロマー。
大きなチェック柄のクロマー。
細いストライプ柄のクロマー。
太いストライプ柄のクロマー。
どれもが全部クロマーなのです。
僕が知る限り、一番昔からよく使われているだろうクロマーは、小さなチェック柄のコットン製クロマーだと思います。
(引き続き、カンボジア人的にクロマーの定義は何なのか、研究はしていこうと思っております!)
今わかっていること。
クロマーはとてもフレキシブルで多様性に富んだ存在だと言う事。
日本で言うと風呂敷みたいに物を包むこともできるし、
手ぬぐいみたいに手を拭いたり、汗をぬぐったり、
あるいはシャワー後のタオルにもなる。
あかちゃんの抱っこ紐にもなる。
暑い陽射しを遮る為の陽よけにもなる。
使い古されたクロマーはやがて雑巾となり、役目を終えていく。
生活の片隅に必ず存在している、カンボジアの生活の縁の下の力持ちのような存在。
だからこそ、もっと脚光を浴びてほしい。
頑張っているんだから、もっと光浴びてほしい!
そして何より、僕は昔からクロマーが好きでした。
僕が初めてカンボジアに来たのが2002年頃。
そのその当時は黒と白や赤と白の細かな伝統的なクロマーが多かった印象です。
しかし昨今では上記に述べたような色々な種類なクロマーが豊富に登場しているのです。
伝統も進化し、そして”今”になっていく。
そのクロマーにフォーカスし、2012年に誕生したSuiJoh。
その当時、僕が知る限りクロマーを同様に使用したブランドや服は見かけませんでした。
そして思ったのがSuiJohのコンセプトの一つである、ファッションの伝統の融合、継承。
(↑日本の友人夫妻が初めてのお客様。襟/袖裏がクロマーです)
もっと日常の身近なトコロにクロマーと言う伝統を感じれる事ができたら、
もっとカンボジア人が自国に対する愛着だったり、プライドだったり、
あるいは外国人からしたら、例えば自国に帰った時にふとSuiJohのアイテムを介して、
カンボジアを思い出した事により、そして今日も頑張るぞ!と言うエナジーーチャージができるのではないのか。
何より、クロマーは僕にとってとても魅力的に思えたのです。
そしてファッションと言う側面からも、とてもクールだと思ってます。
それはもしかしたら、クロマーと言う存在が、”変わる事を恐れるな”そんなメッセージを僕に発しているように思うからかもしれません。
クロマーはもっと変われる!
もっとポップに弾けれる!
そんな想いで新しいSuiJohのオリジナル柄のクロマーを作ろうと思うに至ったのでした。
続きは次回!