スースダイ、アサノです。
カンボジアもクメール正月が明け、
いよいよ日常が戻って来ています。
そんなクメール正月に入る直前のお話。
その日はテイラーのリアップ、アルバイトのレア、インターンのゆかちゃんが店にいて、
そして僕が外出から戻り、ちょうど給料日だったので、
レアに給与を渡すために、呼び出しました。
「1ヶ月おつかれさま。1ヶ月終わってみて、お店として改善すべき点、
そして3ヶ月後どんな(お店ではなく)自分になっていたいか話をしたい」
と僕は切り出しました。
するとレアは「もっとお客さんを集客する必要があると思います」と。
確かに、Sui-Johのお店自体は、
路面店だけれど大通りに面した立地ではないので、
それをどう改善していくのか、大きな課題です。
月刊プノンさんのお陰で、雑誌を見てご来店頂けたりと、
ありがたい限りではありますが、日本語が話せないレアには、
もっと欧米系へのアプローチを増やして欲しい、
そして私自身もコニュニケーション取りたいと言うような要望も。
そして、どう改善するべきかをレアとも話をし、
“レアの今後”の話をすると、
「もうすぐクメール正月です。私はそのときには早めに田舎に帰りたい。
学校も休みになるので、明日から帰りたい」
と言っているのだと思いました。
クメール語と英語が混じった会話だったので、僕はそう理解したのです。
「OK。本来だったら、●日からが休みだけれど、明日から帰ってもいいよ。
プノンペンに戻るのはいつ?」
と僕が聞くと、彼女は困惑した顔つきをして、”???”を浮かべ、
「“休む”ではなくて、“辞める”です。
だから、もうプノンペンに戻って来ても働きませんよ。」
と。
むむむむむむ!!!
辞める相談ではなく、決意表明ですか!
悪びれた素振りもなく、
『今夜の夕飯は、唐揚げではなくて、カレーライスにします』
と言うようなスムーズな流れで、
そんな事言われたら、僕、どうすればいいの。
幼少期から、
学校の先生が来ないから休みになったり、
あるいは先生が急に辞めたり、
テストの内容を買えたり、(今は変わって来てるみたいですが)
警察官への賄賂が身近だったり、
どっかからの援助で何かが貰えたり。
それが当たり前の環境で育った子供は、
善し悪しなんて関係なく、
それが当たり前なのかなぁぁぁぁぁ~。
僕が怒りや困惑を抱いたって、
彼女達が小さい頃から接して来ていた大人が、
そうだったのだから、僕の想いの本質は”理解”するのが難しいのかな。
でも、理解は難しいかもしれないけれど、
今までの契約や約束や会話からそれを”知って”欲しかった。
逆に言えば、
僕がそれを知ってもらう、と言う領域まで伝えきれていなかった、
共有しきれていなかった、と言う事でもある訳で。
これを良い経験として、
よりよいSui-Johを目指して、
そして辞めた事を後悔してもらえれるくらいにならなければ!