スースダイ、浅野です。

最近プノンペンの夕陽が綺麗で、ブラブラしながら、おまけに1年で唯一と言ってもいいような涼しい気候の昨今。風を全身で感じながら、いろんな音、香り、色を感じていると、なんとも言えない一時の”至福”を味わえています。

そんな”至福”が日常にあったとしても、事件は突然やってきます。

夜9時。僕はご飯を食べ終え、気ままにYouTubeを見ていました。

すると携帯にマネージャーLidetから電話が。

普段はFacebook メッセンジャーでのやりとりが圧倒的なので、電話がかかってきたということは何かしらの緊急事態なのでは、と僕もソワソワ。

電話にでると緊張感のある声色で「A(30代テーラー)の旦那がAを連れ戻しにSuiJohに来てもめている」と。*A家族は旦那、子ども1人の家族構成。子どもは現在、Aの田舎滞在中。

Aは以前から旦那と揉めており、離婚に向けた話し合いをすすめていました。
そして離婚する決意を決めたものの、旦那がそれを拒否。

酒に呑まれ暴力をふるうこともあったとか。他にもここには書けないような悪事もあります。

今回も何がきっかけかはあえて聞いていないけれど、また夫婦喧嘩となったようでした。
しばらく家には戻りたく無い。SuiJohの空き部屋で寝泊まりしてよいか、と聞かれ、それを快諾し、数日前からAはSuiJohに住んでいたのでした。

そして問題があったら、いつでも連絡してね、と話ていたのです。

すると、今こうやってリアルに問題が起こっているではありませんか!

電話を受け、そしてお店へすぐ戻ると、目を真っ赤にした旦那が大きな声で店内に向かって発していました。
店内の入り口には我らがLidetとMealeaが緊張した、そして落胆に似た表情で佇んでいました。

旦那は「お前は俺の妻だ。こんなところではなく、今から家に帰るぞ。帰るんだ!!!!!」

店内の奥では、Aは泣いていました。

聞くと、8時くらいにいきなり旦那がやってきて、有無を言わさずAを店内から引っ張り出そうとし一悶着あったとのことでした。

Lidet、Mealeaが「今日は遅いから、明日ちゃんと責任をもって家に返します。だから、今日は帰ってください」と言っても、「俺の妻だぞ、こんにゃろー!!!」と堂々巡り。

そしてまた店内に入ろうとするもんだから、旦那を外に押しだす。
「勝手に店内入るのであれば警察呼びますよ。そもそもウルサい!静かにしてくれませんか!」と唇前に人差し指を出して”しーー”とやったら、それをファイティングポーズと勘違いしたのか「俺を殴ろうとしたな!殴るのか!!!俺も殴るぞ!!!!このクソ野郎!!!」と更にヒートアップ。。。汗

そんな押し問答、そして現実的な店内に入るか入らないかの駆け引きが30分ほど続き、Aが「みんな、ありがとう。私は今日は家に帰ります。だから、ありがとう。本当に、ありがとう」と涙を流し、声を震わせ旦那と帰ろうとするではありませんか!!

きっとこの状況を落ち着かせれるのは「帰ること」だ、とAは悟ったのでしょうか。。。
あるいは夫婦間にしかわからない妥協点と限界点が見えたのでしょうか。。。

 

Aは大粒の涙を流しながら店内を後にしていったのです。

<つづく>