スースダイ、シェムリアップの額田です。
前回【Vol.2 / 2020年2月】の続きです。(【Vol.1 / 2020年1月】はこちらです。)
2020年2月は感染者0(保健省発表)のカンボジア。
他国に比べ、平常運転の日々が続いていました。
しかし、3月4日、カンボジアからベトナムを経由して日本に帰国した日本人の方の新型コロナウイルス(COVID-19)陽性が判明。
3月7日頃には、カンボジア人の方の陽性も、、、
このニュースがカンボジア内で拡散され、一気にコロナに関して、敏感になったように思います。
対岸の火事が瞬く間に燃え移ってきた、
そんな印象です。
街中の人通りはまばらに、
そして多くの方々がマスクを着用している状況に。
また、前回 浅野のブログにもありましたように、
日本人、外国人に対しての接し方も顕著に変化がありました。
欧米系旅行者の数も0ではありませんが、明らかに減少。店舗の売り上げ0という日もでてきていました。
この時期、僕が集中してみていたのが、世界各国の感染者数。
いくらカンボジア内で終息しても、各国で収まらないのであれば、海外旅行にいける世界にはなかなか戻らないのではと考えていました。
3月中旬、状況はどんどんと悪化。
各国で感染者数が着実に増加していました。
以下抜粋。
2020年3月14日12時:厚生労働省発表資料より。
非常に悲しくて、悔しいですが、もう覚悟をしなきゃいけないなと、、、
日本も例外ではなく、3月上旬から毎日増加していました。
こちらのサイトより。
そして、3月14日(15日)、
以下の国からカンボジアに入国する外国人に対して、一時入国禁止措置(3月17日0時から30日間)を設けると発表。
・イタリア
・ドイツ
・スペイン
・フランス
・アメリカ
・イラン(15日追加)
カンボジア渡航者数の多い国ばかりです。この措置以外にも色々と規制がでてくるのでは?3月下旬~は観光客激減が間違いないと。。。
SuiJohシェムリアップ店、お客様の8-9割が、観光客の皆様です。4、5、6月はお客様の少ないローシーズン。正直申しますと、通常時でも、各月では赤字です。8、9月の夏休みシーズンで盛り返す!というのがこの街の特徴です。
この状況下では、4、5、6月は売上ほぼ0。これに加え、8、9月にお客様が少ないということになれば、「経営が成り立たない」というのが現実です。仮に昨対30-50%の渡航数があったとしても、赤字補填できるほどにはなりません。
※今では、2020年夏休みの海外旅行は0%に近いのでは?ともいわれています。
次の旅行シーズンは12月。。。
それまでに海外旅行ができる世界になっているかどうかも定かではないなか、4月からの8か月を耐えられるのか。
土産(モノ売り)×観光客、このビジネスモデルは、
どう足掻いても、もたないと判断しました。
守らなければならない、守りたいものはたくさんあります。
ただ数か月経って、野垂れ死ぬくらいなら、すぱっと今、引き際を決めたいと思いました。
3月16日、浅野に電話で、「3月末をもって、シェムリアップから完全撤退しましょう。」と伝えました。
カンボジア人メンバー全員にも、話し、
あ、本当におわるんだと。。。
ふと無力感に襲われた記憶があります。それとともに、安堵感、ホッとした自分もいました。
巨大すぎるモンスターに立ち向かわなくて、良いんだと。。。
それから完全閉店の3月29日までは、あっという間でした。
最後の1週間は、新店舗のオールドマーケットではなく、
3年間営業したザ・レーン店のみを毎日オープン。本当にたくさんの在住の皆様にお越し頂き、直接ご挨拶ができ、幸せでした。
撤収後のザ・レーン店↓↓
撤収後のオールドマーケット店↓↓
思い返せば、約5年前、SuiJohのシェムリアップ進出が決定。
「シェムリアップで、メイドインカンボジアブランドの店舗経営をする」という、僕の夢が叶った瞬間でした。
店舗経営をするうちに、新しい夢がどんどんと湧いてきました。
まだまだ叶えられていない夢がたくさんあります。
夢半ば。もう一度、掴みにくればいい。
また、いつの日かこの街で!!
1692日の間、本当にありがとうございました!!!
SuiJohシェムリアップメンバー一同
********
一刻も早く安全に海外旅行ができる日が来ることを祈っています。
まだまだ大変な状況は続きますが、SuiJohがちょっとした彩&HAPPYをあなたの日常に加えられる存在でありますように。
Hope SuiJoh makes your day HAPPY from Siem Reap.
SuiJoh
額田