スースダイ、浅野です。

2019年が終わり、2020年。

あけましておめでとうございます。
今朝は朝からAEON2だったので、特に年越し感もなく、前の家の爆音パーティと、遠くに見える花火の欠片で「年が変わるんだなぁ」とちょっとだけ思って眠りにつきました。

あけましておめでとうございます!

と、その前に、2019年を今更ながら振り返ってみたいと思います。

2019年のハイライトは、変化を恐れないこと、だったのかなって思います。

それは11月いっぱいで退職したリアップに尽きます。

僕にとってこの2ヶ月は鉛が胃袋につまったような心の重さに苦しめられた時間でした。

リアップはSuiJohが産声をあげてから初めて雇用したテーラーであり、本当に多くの苦楽を共にしてきました。

https://ameblo.jp/sui-joh/entry-11931569020.html

彼女はSuiJohが始めて雇用したDavyの親戚にあたり、SuiJohでもテーラーを雇用したいねと言う話をDavyとしていた時に「私の親戚がポイペトでテーラーしてた。プノンペンで働きたいと言っているから聞いてみるね」と話はスタートしました。そして働いてもらうこととなったのです。

まだ自社工房もショップもなかったあのころ。

僕の家のベランダにミシンとアイロンテーブル、祭壇テーブルを置いてスタートしたあの時。

すっごくワクワクして、1人が2人に増え、そして3人になった。

ドラクエで仲間が少しずつ増えていくときのあの「冒険が始まるぞ!」という高揚感、

いまでもはっきりと覚えています。

そしていろいろな出来事と共に、僕はカンボジアと言う国、文化、風習を肌で感じ取り、学ぶこととなりました。

https://ameblo.jp/sui-joh/entry-11934574316.html

本当に色々なことがありました。

超絶暇な時期には、この暇をポジティブな暇に変えなきゃ!広い世界を見せたい!

そしてその世界にSuiJoh船は進むんだ!先行投資だ!!!と意気込んで、

僕、リアップ、リデット、ミリアとホーチミンとバンコクへスタッフ旅行した事もありました。
遡ること3年前にはゴールデンウィークに代々木公園で行われたカンボジアフェスティバルにも赤字覚悟で(赤字でしたがw)日本へも行きました!

よく言えば天真爛漫で自由なリアップ。
違う言葉で言えば、わがままで頑固なリアップ。

ホーチミンに行くときは、私はベトナムが嫌いだ!行きたくない!と駄々をこねたり、日本に行ったときはひとりだけフラフラ別行動して慌てたり。

そんな彼女はずっと心に闇を抱えてきました。

明るい日。暗い日。攻撃的な日。
僕はいつのころからか、リアップの顔色を伺うことすらありました。

僕は藁をもすがるおもいで日本人のドクターがいる診療所に診てもらいにいったこともありますが、そこで言われたのは”うつ病”の可能性が高い、との回答でした。
彼女に心のケアをしていこうと話したら、私はそんな病気ではない!病気扱いしないで、と言われたりもしたなぁ。

上記ブログでも触れていますが、頼れる家族がいないリアップを、僕がどうにかしなければと気張ってしまっていたのかもしれません。

超絶不機嫌なリアップは他メンバーに故意に暴言を吐くようなこともありました。

そんな時も(100人が100人リアップが悪いと思う状況なのに)
僕は彼女のみを責めることはせず、他のメンバーにも理解を求めました。
が、そのような心の病気に理解があまりない今日のカンボジアでは、これが逆効果。
僕がただただ彼女をかばい、特別扱いしているのだ、という雰囲気が作られてしまいました。

結果的にリアップとの問題を避けるため、他メンバーは最低限の言葉以外は交わさない状況へとなっていったのです。

諦めの悪い僕はどうにか融和させたいという気持ちで、思いつく限りの対策をこの数年、試し続けました。

僕のクメール語のコミュニケーションでは限界があると思うときには、クメール語が達者な友人に通訳として助けを求め、3者面談をしたことも何度もありました。

僕がリアップをどうにかこうにか今のメンバーに融合させてようとすればするほど、他メンバーはリアップは特別扱いされている、という想いが裏腹に膨らんでしまって。。。

そしてリアップも私は特別なんだ、ときっと思い始めていたと思います。僕が帰国不在時には、私への指示は全てゆーすけを介して、なんて言う始末に。おまけにあるメンバーを「犬」と呼んだり、放送にのせれないような暴言を吐いたりもありました。
(ここで始めてカンボジアにもそんな罵る言葉があるのか、と知りました)

取材して頂いたグッと地球便でも、彼女のそんな側面がでていました。
いまでも友人からネタとして言われる場面です笑

どんな事件が起こっても、他のメンバーはリアップはSuiJohのレジェンドだから首にはしないで、と当初は言っていました。

最後は彼女から「辞める」

そんな最中、状況は急変していきます。

10月下旬、リアップから「SuiJohを11月30日で辞めます」とメッセージがありました。
すぐに電話して話をすると、いろいろな理由を述べ辞めたいとのことでしたが、最後に「新しいテーラー(女性)を雇用するんでしょ。その人が頑張ってくれるから私はいなくても大丈夫でしょ」と突き放すように言いました。

彼女の性格を考えると、きっと彼女は僕に止めて欲しかったのだと思います。
「リアップが必要だから、辞めないで」と。

考え直して、と何度言おうとした事か。
しかし僕も、リアップも前へ進むため。

そしてなによりSuiJohのため。

チーム内でも協議しましたが、今回ばかりはもうみんなも止める気力もなくなってしまう状況でした。

僕個人の話となってしまいますが、リアップによって僕の精神力は相当鍛えられましたし、
人との向かい合い方、異国で仕事を興すこととは、など教えられました。

結果、彼女は11月30日でSuiJohを辞め、新しい環境で2020年を迎えているのでしょう。

SuiJohも少しずつ変化を起こし、新しい血を入れ、
”世の中で変わらない事、それは変わり続ける事”
僕らも変わり続け、時代に適合し、そして時代を創っていきます。

そのチャンスを与えてくれたリアップには感謝しかないです。

ありがとう、リアップ。

これからもリアップの人生に幸多い事を願っています。

またどこかで再会しよう。

本当にありがとう。

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