ジレンマ
スースダイ、アサノです。
昼間はひからびるのではないか、と思う程暑いです。
陽射しが痛いです。
今日も気温は38度。体感温度は45度との表記が。
そんな暑さの中、ぼんやりと考え続けている事。
Productivity:生産力と生産性、
それに交わるSui-Johの理念。
Sui-Johは今までは自前の工房を持とうとは考えていませんでした。
提携テイラーを増やす事で、
プノンペンから世界に発信できるクオリティを持ち
プノンペンに基盤を持つローカルテイラーが複数でてこれば
対外的にもプノンペンの存在意義を少しでも高める小さな試みになるのではないか、
と考えておりました。
プノンペンはアンコールワットもないですし、
あるのはキリングフィールドやS-21博物館と言う
赤色クメール時代の言わば負の遺産。
もちろん歴史あっての今のカンボジアであり、
それを知り、勉強する事は極めて重要であり、
よりカンボジア(人)を知る為にも必要不可欠だと考えます。
以前のエントリーでも触れたように、
シェムリアップにはアンコールワットと言う言わずと知れた世界遺産があり、
「行く理由」が絶対的に有ります。
しかしプノンペンはそれに欠けるのだと思います。
プノンペンに「行く理由」を用意する事、
それがプノンペンをより魅力的で、そして首都としての発展を
勢いづける結果に少しでもなるのではないか。
“プノンペンで服をオーダーしたら、出来が良い!”
なんて事になれば、嬉しいわけなんです!
そんな中、直面しているのが、生産力と生産性の壁。
Sui-Joh独自の自前工房で生産する事は、もちろん初期投資は必要ですが、
変動費である外注費を固定費にすることで、
月々の支出を予測しやすくなりますし、
そして、提携テイラーさん達の都合で生産が抑制されたり、遅れたり、
と言ったリスクを最小限に出来るかも。
しかしながら、
開発学をわざわざカンボジアで学んだのだから、
そう言った視点で考えると、同一なクオリティを提供できる
提携テイラーを複数に増やす事で、
・プノンペンのテイラー各店の質向上
       ↓
・プノンペンのテイラーは良いぞ!
 と言うイメージを少なからず拡散。
       ↓
・プノンペンに立ち寄る観光客が増える。
       ↓
・プノンペンの町自体が賑わう
となれば言いなと思っていました。
まだまだ夢想的な冒険ですが。。。
しかしながら、納期を遵守できなかったり、
なんらかの不可抗力で予測不能な問題が起こったり、
そうなると生産自体に影響を及ぼし……
となると、1人くらいはSui-Johでテイラーさんを迎え入れた方が、
合理的なのでは、と思い始めました。
直接雇用すべきか、それとも提携先をもっと拡大するべきか。
ううぅぅぅぅぅぅっ~~~~~~ん。
Life is what happens to you while you are making other plans.
(人生とは何かを計画しているときに起きてしまう別の出来事のこと)
僕の好きな写真家、星野道夫さんの本に書いてあった、
上記の言葉を良く思い出す今日この頃です。