スースダイ、アサノです。
皆様、週末はいかがお過ごしでしょうか?
きっとサクラがキレイで、見頃ですね。
昨日、久しぶりにばあちゃんに電話したら、サクラが満開だがね!
って言ってました。
さて、ことの発端はつい数日前。
いつものように工房に行き、出来上がった商品を手に取り確認。
そして、ちょっとしたダメだし、と言うか、
こうしたらもっとキレイになるから、と言う提案、
いつもの日常会話的な光景です。
そしたら、テーラーの1人がぼそぼそっと
「Sui-Johのシャツは1着に他のシャツの2倍近く時間がかかるのに、
工賃は同じだから割に合わないよ~~」
みたいな事を言いました。
たしかにその子が言う事は的を得ているな、と思ったわけです。
そして遂に言われたか、とも実は思いました。
(ただ一方で、こっちはあくまでお客さん側なんだけれど、
と思いますが、ここはカンボジア。殿様商売スタイルが主流…)
仕上がりまでに要する時間、注文(僕の口出し/小言)、
修正、難易度は高い割に、工賃は他の(Sui-Johではない)シャツと同じ。
このままでは、彼女達のモチベーションが下がり、
シャツのクオリティも下がるし、そもそも楽しんでシャツを作ってくれないと、
Sui-Johシャツのコンセプトとも異なってしまう。
あぁ、これぞ東南アジアの葛藤なのか。。。
理想論と揶揄されるかもしれないけれど、
やはり理想は、着る側も、作る側も笑顔でいてほしいです。
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カンボジアの一般的なテーラーの仕組みなのですが、
1軒のテーラーのお店に大抵数名の縫子テーラーさんが居ます。
シャツ1枚オーダーし支払われたお金は、
お店のオーナーに回収され、1着になんドルかが縫子テーラーさんに
お給料として支払われます。
例えば、1着の工賃が10ドルだった場合、
8ドルがお店で、2ドルが縫子テーラーさん、みたいなスタンスです。
ですので、縫子テーラーさんは数をこなした方が稼げるのです。
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そんな事情がある為、Sui-Johのシャツは”おいしくない”仕事なのだろうか。
そんな鬱憤がちょっと貯まりつつあるのかも、と察知したのでした。
もちろん、僕の方も潤沢に資金があるわけでもないけれど、
ここで解決策として、賃金を上昇させる事は簡単かもしれない。
ただ、それをやってしまうと、味をしめて、
「また文句言ったら、賃金上がるかも~ しめしめ( ̄∇ ̄+)」
なんて事も万が一でも起こるかも!?笑
そこでぽんこつ頭で考えました。
工賃を上げる事は、店への報酬上昇を意味し、
実際の現場への還元はどこまで行われるのか不透明だし、
僕に決定権はない。
そこで店のオーナーと話し合いをしました。
数時間考えた結果、僕の提案はこうです。
題して、「困った時のSui-Johカード!」作戦!笑
シャツ1着のオーダーにつき、Sui-Johの特製名刺を一枚配布します。
そして月末に、その名刺を僕が買い取る、と言うシンプルな提案!
仮にその名刺=1ドルだとしますと、
A子さんが10着縫って、10枚の名刺を持っていれば、
僕が10ドルでその名刺を買い取り、
A子さんは10ドルの臨時収入を得られる事になり、
A子さんの収入に直結するはず。
それを聞いたオーナーは、その回収を1ヶ月ではなく、半月毎にして欲しい。
そうした方が彼女達も喜ぶわ、と言う提案を受け、
早速、Sui-Joh名刺作戦、始まりました。
テーラー達にまずSui-Johの現状、そしてこの名刺作戦の意図などを説明し、
その名刺を受け取ったテーラー達は「オークン(ありがとう)」と、
大事そうに見つめていましたのが印象的でした。
この名刺が彼女達の生活に、ちょっとした喜びを運んでくれたらな!
まだ始まったばかりで何とも言えませんが、
上手く作用してくれますように!!!
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