スースダイ、アサノです。
昨日、弊社スタッフ(以下A)が業務中に運転していたバイクが事故にあいました。
突然バックしてきた白のRange Roverが、Aのバイクに衝突。
転倒したバイクを起こそうとしていた矢先、
再度そのRange Roverはもう一度バックしてきて、再衝突。
再転倒するスタッフとバイク、起き上がる前にそれでもエンジンをふかし、
バックを続けようとする車。
危険を察した周りの人々が、
その車の運転席のドアを思い切り叩き続けてくれたようで、その車は停車。
カンボジアでは下手に怪我を負わせて、
病院送りにさせるより、殺してしまった方が安上がりらしいです。
(スタッフ曰く、権力者VS庶民が事故で死亡しても1000ドルが相場とのこと)
なので、運転していたAは尚も迫り来る車を見て、
一瞬”死”を意識したと言っています。
車は停止したものの、運転手は降りてこず、
しばらくして同乗者が降りてきて、
無言で50,000リエル(12.5ドル)を渡そうとし、
しかしAは受け取りを拒否。
バイクの修理(エンジン部分が破損しオイルが漏れていた)
を依頼したところ、「我々は忙しい」とだけ言い残し、周りの制止を振り切り、
去っていったのです。
その後、Aと駆け付けたもう一人のスタッフで警察に行き被害を訴えたのですが、
「その車のナンバープレートは察するに政府高官関連だから、
もしナンバーが間違っていたりしたら、
どうなるかわかるね?それでも被害届出すの?
あるいは、復習される可能性もあるよ。わかるでしょ」
と言われ、それでも我々は間違っていない、と被害届を出しました。
お金、権力>正義、真実
そんなこの国で、加害者側が正義と真実だって買える。
もしかしたら、この被害届で、
気がつけば真実を曲げられ、我々が加害者とされる可能性だってある。
これが悲しいけれど、カンボジアの一面。
でも、近頃この風潮もソーシャルメディアの影響で、
少しづつ変わりつつあるような気もします。
Aは擦り傷と打ち身で今日は動くと痛いと言っており心配ではあるけれど、
でも、Aが車とバイクの間に倒れなくてよかった。
もし間に倒れていたら、車に踏み潰されていたに違いない。
きっと社用車Sui-Joh号が身を呈してAを守ってくれたのだと思います。
そして、いろいろな教訓も得れました。
今後、同じ事が起こってはいけないけれど、起こった場合どうするか。
回避するためにどうするか。
対策として皆で共有する必要を感じました。
またどのようにスタッフを守っていけれるのか。
来週後半には警察から連絡があるので、
どうなるかカンボジアの”いま”を見てみます。
ただ僕らは謝罪が欲しいだけ。
謝罪の言葉も何もなく、
見下したように12.5ドルでケリをつけようだなんて、ふざけるな。