スースダイ、アサノです。
お盆後にそれは起こりました。
僕が今まで(一方的に)つくり上げてきたと思っていた人間関係は、いとも簡単に崩れ去りました。
と言うより、そもそもそれは成立すらしておらず、なので結局は破綻すらしていないのかもしれません。
お盆が明け、営業が再開して1週間しても、信頼し頼りにし、そして彼女らに作ってほしいと思わせてくれていた彼女らは、プノンペンに戻ってきませんでした。
ジャンも、パウも、チョンも。3人とも戻ってきませんでした。
それは、オーナーのティアにとっても予想外の事だったようで、彼女も焦り、苛立っていました。
カンボジアでは大型連休の後、田舎から戻ってくるのが遅れたりする事はよくある事。
なので、最初の数日はそれだと僕も、ティアも思っていました。
それに、僕は今まで1年以上築いてきた関係があるから、戻ってこない事がある、と言う可能性すら排除していました。
それが起こるとしても、少なくとも前兆をこっそり話してくれる、と思っていました。
だって、たった10日くらい前には、僕に日本に連れて行って欲しいとも話していたし、あんなに時間を共有し、同じ釜の飯も食べ、新年のパーティーでは粉を掛け合ったり、一緒に笑って、時には怒りあったりもし、僕は、、、
僕は人間関係の礎を築けているものだ、と勝手に思っていました。
そこには一方通行ではない想いがあり、そして情がある。
小さいビジネスだからできる関係性がそこにはあって、これからも紆余曲折を共に乗り越えていける、そんな仲間だと思っていました。
でも結局のところ、彼女達は季節が移ろうように、しれっと何のアナウンスもなく去って行きました。
僕が電話しても、一人は電源が入っていない、一人は連絡がついたのだけれど「わたし、もう辞めるの」と普段の会話するようなトーンで明るく僕に告げ、僕はカンボジア人について大きく誤解している部分があると実感しました。
(後にわかったのですが、一人は中国系の工場で働き始めたらしい……)
発展途上国で仕事をすると言うのは、このような出来事は背中合わせではあるとは思っていたのですが、
まさか僕にも、しかも彼女達との関係性で起こるとは1ミリも思っていませんでした。
今でも彼女たちの事を思い出すと、目頭がアツくなります。元気にしているのだろうか。
絵空事かもしれないけれど、僕は彼女たちといつか、本当にSui-Johのお店を日本に出したかった。
そこには彼女たちのうち誰かがぎこちない日本語を操り、お客さんと会話をし1枚のシャツを作り上げる空間があるはずでした。
これも僕の力不足と、経験不足が原因の一つだと思います。
今から改めて「1」言えば「1」に近い内容を理解してくれる関係を誰かと築く事を考えるだけで、
ひどく狼狽した気分になるけれど、でも、またステキな出逢いが待っているはずです。
どんな状況からも、喜びを拾い上げて、Sui-Joh第2ステージ、飛躍のステージにできるよう頑張ります!!
これからも、みなさま、どうぞよろしくお願い致します!!!