スースダイ、アサノです。
※前回のエントリーはこちら。
翌日、親類一同が集まり、会合は開かれました。
そして、ほぼ絶縁状態になっていた実母の姿も。
実母は、泣きながらひざまずき
「頼むから、この結婚を受け入れてくれ」と
額に両手を合わせ、懇願したのでした。
周りの親類も、同じくリアップに懇願を続けます。
リアップはこの時、
「私が受け入れなければ、誰かが死ぬかもしれない」
とさえ思い、状況の混乱具合、雰囲気が伝わってきます。
そして、彼女は自分を犠牲にするしかないと自分に言い聞かせます。
彼女は、僕との約束に、彼女自身の自分の未来に、ごめんなさいとサヨナラを言うしかできない、
と想ったのです。
本当に、本当に嫌だとしても。
そこは行き止まり。
八方ふさがり。
万事休す。
さようなら、私の未来。
親類一同に引き連れられ、未来の旦那が待つ家に向かいました。
未来の旦那、そして彼の母親がそこに居ます。
そしておばさんが「お騒がせしましたが、どうぞリアップを嫁としてよろしくお願い致します」
と伝えました。
すると、彼の母親は次のように述べました。
「息子から結婚を断りたいと電話があった事は聞きました。
 ”覆水盆に返らず”です。もう修復はできません。
 結婚はなかった事にしましょう」
リアップの親類一同は意気消沈し、張りつめた空気に支配されました。
ただリアップは心の中で“やったーーーーーー!!!”と叫んだと言います。
自分の意志で決めれる世界。
自分で決められるからこそ、そこに自由があり、責任がある。
自由って本当は、すごく怖いものかもしれません。
今回、リアップにとって“自分の自発的な意志で旦那に伝えた”と言う事実が、
サヨナラ満塁ホームランを生むきっかけになったのだと思います。
しかし、今回の破談の余波で、
もうリアップには帰る故郷はなくなってしまいました。
リアップも追いつめられた状況になってしまいました。
でも、彼女は満点の笑みで、後悔はない、と言い切ります。
もしSui-Johが失敗してしまえば、もしかしたら伯母さんの今回の結婚の選択が正しい、
と言う図式になってしまうかもしれない。
だからと言うワケではないけれど、
僕はもっとより明確な計画性をもって、Sui-Johの自立を進めなければなりません。
そしてSui-Johで働く事を、もっと誇りに思えるように。
もっと好きになってもらえるように。
そして僕は、
もっと、もっと、タフで、しかししなやかな精神を持たなければ。